「無添加」「オーガニック」表示のホント

「無添加」や「オーガニック」と書かれたパッケージを見ると、なんとなく肌に優しそうで安心感を覚える方も多いのではないでしょうか。ですがこれらの言葉には、実は法律で定められた統一の基準がないことをご存知でしたか? 今回は表示の見方を一緒に整理してみましょう。

30秒でわかるまとめ

無添加法律上の統一定義はないとされています
確認方法「無添加」は何を添加していないのかを具体的に確認することが大切です
フリー表示特定成分を使わない代わりに別の成分が使われていることもあります
向き合い方言葉のイメージだけでなく成分表示もあわせて見る習慣がおすすめです

「無添加」に統一ルールはない

「無添加」という表示は、以前は「香料無添加」「着色料無添加」のように、特定の成分を配合していないことを示す言葉として使われてきました。ただし現在、この言葉自体を使うための法律上の統一基準は定められていないとされています。つまり同じ「無添加」という表示でも、メーカーによって何を指しているのかが異なる場合があるのです。

大切なのは、「無添加」の後ろに何も書かれていない場合でも、パッケージや公式サイトに「〇〇無添加」という形で具体的な成分名が示されていないか確認する習慣です。「無添加」とだけ大きく書かれていて、詳細がどこにも見当たらない場合は、何を基準にした表示なのか一度立ち止まって考えてみるとよいでしょう。

💡 ここがポイント「無添加」を見かけたら、まず「何が無添加なのか」を探してみましょう。具体的な成分名が併記されている表示のほうが、判断材料としては手がかりになりやすいとされています。

「オーガニック」もイメージ先行になりやすい

「オーガニック」という言葉も同様に、化粧品分野では法律上の統一した認証基準が存在するわけではないとされています。食品の有機JASのような公的な認証制度とは異なり、化粧品では民間の認証機関がそれぞれの基準を設けているケースが一般的です。そのため「オーガニック」と書かれていても、どの認証を受けているのか、あるいは自己申告的な表現なのかによって、意味合いはさまざまです。

認証マークが記載されている場合は、その認証機関がどのような基準を設けているのかを調べてみるのもひとつの方法です。全成分のうち一部だけがオーガニック由来という製品もあれば、多くの割合を占める製品もあり、表示だけでは判断がつきにくい部分もあります。

「〇〇フリー」の裏側にあるもの

「パラベンフリー」「合成香料フリー」といった「フリー」表示は、特定の成分を配合していないことを伝えるものです。ただしここで考えたいのは、その成分を使わない代わりに、別の成分が代替として使われている場合があるという点です。たとえば防腐効果を担う成分を変更した場合、その代替成分についても自分の肌に合うかどうかを確かめる必要は変わりません。

「フリー」という言葉は、あくまで「特定の成分が入っていない」という情報であり、「肌に優しい」「安全性が高い」ということを直接保証するものではないとされています。気になる場合は、フリーにした成分だけでなく、代わりに配合されている成分にも目を向けてみましょう。

⚠️ 注意しておきたいこと「〇〇フリー」だから安心、と決めつけてしまうと、代替成分との相性を見落としてしまうことがあります。表示は判断材料のひとつとして活用するのがおすすめです。

表示との賢い付き合い方

「無添加」「オーガニック」「フリー」といった表示は、商品を選ぶうえで参考になる情報のひとつです。ただしこれらの言葉だけを頼りに選ぶのではなく、実際の全成分表示にも目を通し、自分が気になる成分が入っているか・いないかを確認する習慣をつけると、より納得感のある選び方につながります。

表示の言葉に振り回されすぎず、かといって全否定するのでもなく、「言葉の意味を知ったうえで、成分表示とあわせて総合的に見る」というスタンスが、これらの表示との上手な付き合い方といえそうです。

  • 「無添加」は何を添加していないかを確認する
  • 「オーガニック」は認証機関ごとに基準が異なる
  • 「フリー」は代替成分にも目を向ける
  • 言葉だけでなく全成分表示もあわせて確認する

よくある質問

Q1. 「無添加」と書かれていれば安全ということですか?
「無添加」は特定の成分を配合していないという情報であり、安全性そのものを保証する言葉ではないとされています。何が無添加なのかを確認することが大切です。
Q2. オーガニック認証マークがあれば信頼できますか?
認証機関ごとに基準が異なるため、マークの意味を調べてみることをおすすめします。全体のうちどの程度がオーガニック由来かも製品によって異なります。
Q3. フリー表示の代替成分はどう確認すればよいですか?
全成分表示を確認し、気になる場合はメーカーのお客様相談窓口に問い合わせる方法もあります。
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出典・参考

  • 化粧品の表示に関する制度(化粧品基準)
  • 旧表示指定成分制度の経緯
  • 全成分表示制度に関する情報

※本記事は公的機関の情報にもとづく一般的な解説であり、特定の製品や成分の安全性・危険性を断定するものではありません。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、皮膚科など専門医にご相談ください。

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この記事を書いた人

化粧品・シャンプー・日用品の成分を、公的データにもとづいて中立的に解説しています。「怖いかどうか」ではなく「自分に合うかどうか」で選べるお手伝いをするのが私たちの仕事です。

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