空気が乾いてくる秋から冬は、髪がふわっと広がったり、顔にまとわりついたりする静電気が気になる季節です。静電気が起きるしくみと、摩擦・ブラシ素材・洗い流さないトリートメントとの付き合い方を豆知識としてまとめました。
30秒でわかるまとめ
| 結論 | 静電気は「乾燥」と「摩擦」が重なると起きやすいとされています。 |
| ポイント | 湿度を保つ、こすりすぎない、ブラシ素材を選ぶ、洗い流さないトリートメントで髪表面をなめらかに整える。 |
| 注意したい人 | ダメージ毛や細い髪の人は広がりやすいと言われます。肌に赤みやかゆみが出たアイテムは使用を中止。 |
静電気はなぜ起きる? 湿度と摩擦の関係
静電気は、2つの物がこすれ合ったり離れたりしたときに、表面の電気のバランスが崩れることで生じるとされています。一方がプラス、もう一方がマイナスに帯電し、その電気の逃げ場がなくなると、髪が広がったり「パチッ」と放電したりします。
湿度が高い季節は、空気中の水分を通じて電気が少しずつ逃げていくため、静電気はたまりにくいと考えられています。反対に、秋から冬にかけて湿度が下がると電気が逃げにくくなり、静電気が起きやすくなります。室内の湿度が40%を下回ると起きやすくなるとも言われ、暖房を使い始める時期はとくに意識したいところです。
また、物には帯電のしやすさや、プラス・マイナスどちらに帯電しやすいかという性質の違いがあります。髪はプラスに帯電しやすい素材の一つとされ、ポリエステルなどマイナスに帯電しやすい素材とこすれると、静電気が起きやすい組み合わせになると説明されています。
髪が帯電しやすいのはこんなとき
ニットやマフラーとの摩擦
セーターを脱ぐとき、マフラーやタートルネックが髪にこすれるとき、帽子をかぶったり外したりするときなど、秋冬の服装は摩擦の機会が増えます。化学繊維の枕カバーの上で寝返りを打つことも、摩擦の一因になりうるとされています。
髪のダメージと乾燥
髪の表面を覆うキューティクルが傷むと、表面がざらついて摩擦が起きやすく、水分も保ちにくくなると考えられています。カラーやパーマ、アイロンの熱などでダメージを受けた髪は、静電気で広がりやすい傾向があると言われます。
ブラシ選びととかし方の考え方
ブラシの素材も静電気と関係があるとされます。一般に、プラスチックやナイロンのブラシは髪との組み合わせで帯電しやすいと言われ、豚毛・猪毛などの獣毛ブラシや木製のブラシは比較的起きにくいと紹介されることが多いです。静電気防止をうたう加工のブラシもあります。
ただし、素材だけで決まるわけではありません。力を入れて何度もとかすほど摩擦は増えます。からまりやすい毛先から少しずつほぐし、徐々に根元のほうへ向かってやさしくとかすのが基本とされています。獣毛ブラシは髪質によってかたく感じることもあるので、使い心地も含めて選ぶとよいでしょう。
乾いた髪をいきなりとかすより、洗い流さないトリートメントやヘアミストを少量なじませてからとかすと、摩擦を減らしやすいと考えられています。
洗い流さないトリートメントの考え方
洗い流さないトリートメントは、髪の表面をなめらかに整えて摩擦を減らし、水分や油分を補って指通りをよくする目的で使われます。ミルク、オイル、ミストなどタイプはさまざまで、ジメチコンやアモジメチコンといったシリコーン類、帯電を防ぐ目的で配合されることがあるカチオン界面活性剤、植物油などが使われています。
使うときは、量を少なめにして毛先を中心になじませ、根元や頭皮にはつけすぎないのが一般的な考え方です。つけすぎるとベタつきや、ほこりの付着につながることがあります。また、香料などが肌に合わない人もいるので、顔まわりや首に赤みやかゆみが出た場合は使用をやめましょう。
あわせて、加湿器で室内の湿度を保つ、ドライヤーの仕上げに冷風を当てる、服や枕カバーを摩擦の少ない素材にするなど、環境側の工夫も静電気対策になると言われています。
よくある質問
- 静電気で髪は傷みますか?
- 静電気そのものより、広がった髪を何度もとかしたり、服とこすれたりする摩擦が髪の負担になると考えられています。こすりすぎない工夫が大切です。
- 水をスプレーするだけでも効果はありますか?
- 一時的に髪が落ち着くことはありますが、水分が蒸発すると元に戻りやすく、濡れた状態でとかすと摩擦が増えることもあります。保湿成分入りのミストやトリートメントと組み合わせる考え方もあります。
- シリコーン入りのトリートメントは避けたほうがいいですか?
- シリコーンは髪の表面をコーティングして指通りをよくする目的で使われる成分です。好みや髪質で選んでよいと考えられますが、つけすぎると重さやベタつきを感じることがあるので、量の調整が大切です。
まとめ
髪の静電気は、湿度の低下と摩擦が重なる秋冬に起きやすいとされています。室内の湿度を保つ、ブラシの素材ととかし方を見直す、洗い流さないトリートメントを毛先中心に少量使うなど、小さな工夫の積み重ねが対策になります。肌に合わないと感じたアイテムは使用を中止しましょう。

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