シャンプーやボディソープの裏面で、いちばん最初のほうに書かれていることが多い「ラウレス硫酸Na」。ネットでは「危険」「肌に悪い」と言われることもある成分ですが、実際のところはどうなのでしょうか。公的な評価データをもとに、忖度なしで解説します。
30秒でわかるまとめ
| ウラミル判定 | ⚠️ 注意レベル2/3 |
| どんな成分? | 泡立ちのよい高洗浄力の洗浄成分。シャンプーで最も一般的 |
| 公的な評価 | CIR(米国化粧品成分レビュー)で「洗い流し製品での使用は安全」と評価 |
| 注意したい人 | 乾燥肌・敏感肌の人(洗いすぎによる乾燥・つっぱり感) |
ラウレス硫酸Naとは?
ラウレス硫酸Na(ラウレス硫酸ナトリウム/Sodium Laureth Sulfate、略称SLES)は、洗浄力と泡立ちに優れたアニオン界面活性剤です。市販のシャンプー・ボディソープ・ハンドソープで最も広く使われている洗浄成分のひとつで、価格が安く泡立ちがよいことから、多くの製品のベースになっています。
「危険」と言われる理由と、実際のところ
この成分が「危険」と言われる背景には、主に2つの理由があります。
① 名前がよく似た「ラウリル硫酸Na」との混同
一文字違いのラウリル硫酸Na(SLS)は分子が小さく肌に残りやすいため、刺激を感じる人がいるとの報告があり、旧表示指定成分(アレルギー等の可能性があるとして旧厚生省が表示を義務付けていた102成分)にも挙げられていました。一方、ラウレス硫酸Naはこのラウリル硫酸Naを改良して刺激を緩和した成分で、旧表示指定成分には含まれていません。「硫酸」という字面の強さも、不安が広がりやすい一因です(硫酸そのものが入っているわけではありません)。

② 「体内に蓄積する」という説について
「皮膚から吸収されて体内に蓄積する」という主張を目にすることがありますが、この説を裏付ける公的機関の評価は確認されていません。CIR(米国化粧品成分レビュー)は、ラウレス硫酸Naについて「洗い流し製品での使用は安全」と評価しています。
それでも「注意」判定にしている理由
安全性の評価が確立している一方で、洗浄力が高いこと自体は事実です。皮脂を落とす力が強いぶん、乾燥肌・敏感肌の方やアトピー傾向のある方では、洗いすぎによる乾燥・つっぱり感・かゆみにつながる場合があります。「毒だから避ける」のではなく、自分の肌質に合うかで選ぶのが正解です。
- 乾燥肌・敏感肌の人 → アミノ酸系(ココイルグルタミン酸Naなど)やベタイン系のマイルド処方も検討
- 皮脂が多くしっかり洗いたい人 → 問題なく使いやすい成分
- どの肌質でも → すすぎを十分に行うことが大切
成分表示での見つけ方
製品によって次のような表記があります。いずれも同じ成分です。
- ラウレス硫酸Na
- ラウレス硫酸ナトリウム
- ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(旧表記)
- Sodium Laureth Sulfate/SLES(海外製品)
よくある質問
Q. 子どもに使っても大丈夫?
A. 洗い流し製品として通常どおり使う分には、公的評価上の問題は確認されていません。ただし子どもの肌は乾燥しやすいため、肌の状態を見ながらマイルド処方を選ぶ選択肢もあります。
Q. ラウリル硫酸Naとどちらが刺激が少ない?
A. 一般に、改良型であるラウレス硫酸Naのほうが肌への負担は小さいとされています。
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出典・参考
- CIR(Cosmetic Ingredient Review): Sodium Laureth Sulfate 安全性評価
- 旧表示指定成分(旧厚生省告示)一覧
※本記事は公的機関の評価情報に基づく一般的な解説であり、効果効能を保証したり、特定製品の使用可否を判断するものではありません。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、専門医にご相談ください。

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