オキシベンゾンとは?紫外線吸収剤と各国の規制

日焼け止めや化粧下地、UVカット機能のあるファンデーションなどの成分表示で見かける「オキシベンゾン-3」。国際的には「ベンゾフェノン-3」と呼ばれる紫外線吸収剤です。紫外線から肌を守るために使われてきた一方で、海外では濃度制限の強化や、環境への影響を理由とした販売規制が行われている成分でもあります。どんな成分で、どんな点に気をつけたいのかを整理します。

目次

30秒でわかるまとめ

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どんな成分?紫外線を吸収して肌に届く量を減らす紫外線吸収剤。日焼け止めや化粧下地などに配合される
公的な評価日本では化粧品への配合量に上限あり。EUでは2022年に濃度制限が強化。米国ハワイ州では、この成分を含む日焼け止めの販売が原則禁止されている
注意したい人紫外線吸収剤でかぶれたことがある人、敏感肌の人、日光に当たった部分に肌トラブルが出やすい人

オキシベンゾンはどんな成分?

オキシベンゾンは、ベンゾフェノン類と呼ばれるグループの紫外線吸収剤です。化粧品の成分表示では「オキシベンゾン-3」、国際的な表示名(INCI名)では「ベンゾフェノン-3」と表示されます。紫外線のエネルギーを吸収して熱などに変えることで、肌に届く紫外線の量を減らすと考えられています。

主に日焼けの原因となるUVBを吸収し、UVAの一部にも働くとされています。そのため、ほかの紫外線吸収剤や、酸化チタン・酸化亜鉛などの紫外線散乱剤と組み合わせて配合されることが一般的です。また、製品自体の色あせや劣化を防ぐ目的で、少量配合される場合もあります。

日本・EU・ハワイ州での規制

日本:化粧品への配合量に上限

日本の化粧品基準では、紫外線吸収剤は配合できる成分と量が定められており、オキシベンゾン-3もそのひとつです。配合上限は製品100gあたり5gとされています。日焼け止めを選ぶときは、SPFやPAの数値とあわせて、どのような紫外線防御成分が使われているかを成分表示で確認できます。

EU:2022年に濃度制限を強化

EUでは以前から紫外線吸収剤として使用が認められてきましたが、欧州委員会の科学委員会による評価をふまえて2022年に規則が改正され、濃度制限が強化されました。顔や手などに使う製品では6%まで、スプレーを含むボディ用製品では2.2%までとされ、製品の品質を保つ目的で配合する場合はさらに低い上限が設けられています。

ハワイ州:日焼け止めの販売を原則禁止

米国ハワイ州では、サンゴ礁など海の生態系への影響が懸念されたことから、オキシベンゾンとオクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)を含む日焼け止めの販売を原則禁止する州法が2018年に成立し、2021年から施行されています。医師の処方がある場合は例外とされています。環境への影響の大きさについては研究者のあいだでも議論があり、評価はまだ定まっていないという見方もあります。

肌への影響と注意したい人

オキシベンゾンは、紫外線吸収剤の中でも、かぶれ(接触皮膚炎)や、日光に当たった部分に症状が出る「光アレルギー性接触皮膚炎」の原因として報告されることがある成分とされています。頻度は高くないと考えられていますが、日焼け止めで肌トラブルが起きた経験がある人は、成分表示で確認しておくとよいでしょう。

また、海外では塗った成分の一部が体内に吸収されることを示した研究もあり、米国食品医薬品局(FDA)は安全性を判断するための追加データが必要だとする立場を示しているとされています。ただし、吸収されることがそのまま健康への悪影響を意味するわけではなく、評価は現在も続けられています。

⚠️ 注意したいこと

日焼け止めを塗ったあとに、赤み、かゆみ、ぶつぶつ、腫れなどが出た場合は使用を中止し、症状が続く場合は皮膚科に相談してください。日光に当たった部分だけに症状が出る場合は、そのことも受診時に伝えましょう。

次のような人は、使う前に成分表示を確認するのがおすすめです。
・過去に日焼け止めでかぶれたことがある人
・敏感肌で、紫外線吸収剤が合わないと感じたことがある人
・ハワイなど、規制のある地域へ旅行する予定がある人

よくある質問

オキシベンゾンが入った日焼け止めは使わないほうがいい?
日本では配合上限の範囲内で使用が認められている成分です。肌に合う人も多いとされていますが、トラブルが出た経験がある人や不安がある人は、紫外線散乱剤を中心とした製品を選ぶ方法もあります。
ハワイに持って行っても大丈夫?
ハワイ州の規制は、主に日焼け止めの販売や流通を対象としたものとされています。現地のルールは変わる可能性もあるため、旅行前に最新の情報を確認し、規制対象の成分を含まない製品を選ぶと安心材料になります。
「紫外線吸収剤不使用」なら肌トラブルは起きない?
紫外線散乱剤やほかの成分が合わない可能性もあります。表示だけで判断せず、少量で試してから使うようにしましょう。

まとめ

📌 まとめ

オキシベンゾン(ベンゾフェノン-3)は、UVBを中心に紫外線を吸収する紫外線吸収剤です。日本では配合上限が定められ、EUでは濃度制限が強化、ハワイ州では日焼け止めの販売が原則禁止されるなど、国や地域によって扱いが異なります。肌に合わないと感じたら使用を中止し、成分表示を確認して自分に合う製品を選びましょう。

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化粧品・シャンプー・日用品の成分を、公的データにもとづいて中立的に解説しています。「怖いかどうか」ではなく「自分に合うかどうか」で選べるお手伝いをするのが私たちの仕事です。

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